甲種危険物を受ける前に・・・・・・

2023年11月24日

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国家資格である、甲種危険物取扱者試験についてのページです。

このページに辿り着いたということは、危険物取扱者試験を明確に取得する気概のある方ではないかと思います。

ましてや、甲種を希望するなど、明らかな意志がないとなかなか受けようとは思わないはず!

なので、公式HPや資格サイトに書いてあることを今更詳しく述べることは致しません。

一般財団法人 消防試験研究センターさんの、「危険物取扱者試験」のページをご覧下さい。

試験の概要や、受検方法など詳しく載っています。

書いていないことをちょろっと私見交えてお話ししたいと思います。

 

甲種危険物取扱者試験とは

あらためて、どんな資格かというと、危険物を取り扱うための国家試験です。

国家試験という響き、国家資格というブランドはありますが、、、

ほとんどの場合、ガソリンスタンドでバイトするときに、時給がほんのちょっとアップしたり、それなりのポジションにつけるということくらいでしょうか・・・

化学系の企業だと、管理者として一応の活躍はできるかも知れませんが、それほどメジャーなシチュエーションとは言い難いかも知れませんね。

学習の過程で得られる知識が一般社会で生活する上で有用というわけでもないので、仕事上必要という以外だと、なんとなくの自己研鑽の一環で受験する感じでしょうか。

スタンドのバイトとか含めて、乙4が一般的で、甲種はよほどのことがないと受けることはないかもしれないです。

受験資格も制限されていますので、業務として利用する方がメインという認識です。

 

試験の方法と合格率、合格基準

甲種危険物取扱者試験の合格率は学科、実技ともに平均約30~40%程度みたいです。

合格基準点は各科目60%以上

選択式なので、それほど難しいとも言えません。印象として、完全な4択というよりは、全部の選択肢が全てわかっていないと選べないような選択式である場合が見受けられるので、そこは注意ですかね。

例)正しい選択肢の数は?とかは、4つの選択肢文章の全ての正誤が判定できていないと正答できない。

年に何度も試験があるから、2~3回受ける気持ちでいれば、まあ受かります。

なので、最終的な取得自体は難しくないと思います。

受験費用は普通からちょい安め。

 

試験の難易度

わたし個人の見解では、国家試験の中では簡単な部類に入ると思っています。

ただ、文系の方や、物理化学が苦手な方は「簡単」ではなく、「やや簡単」くらいになるかもしれません。

サイトによっては、「甲種は、その業界の人が受けたり、すでに乙種を受けてる人が受験してるから実際の合格率はもっと低く、実は難しい」と書いてあることがありますが、それもふまえて、わたしの評価は「簡単」です。

色々なサイトを見ると、甲種の合格まで、「平均勉強時間 100時間」となっていることが多いです。

乙種などを未受験でも、実務経験なくても、物理や化学がわからなくても、法律関係全くわからなくても、完全初学者でも「妥当な勉強時間かなぁ」という印象。

そこまで難易度が高い要因にはならない気がします。

単純にほとんど全て、記憶でOKということと、60%だから、それなりに間違っても大丈夫というのが難易度を下げてますね。

 

合格のための勉強方法

国家試験対策の超基本戦略がそのままあてはまります。

つまり、「過去問を解いて、覚える」 これだけです。

100%暗記科目です。

文章読解力は最低限で大丈夫で、理解している必要もさほどありません。

テキスト読む → まとめをつくる → 問題集を解く → 過去問解く という正攻法?は非効率で、国家試験の勉強としては良くないと言われることが多いです。

理由としては、テキストを読むだけで膨大な時間がかかり、理解して概略を覚えるだけで2~3周する必要があり、労力が大きいから。

かつ、まとめなんか作ろうものなら、時間がいくらあっても足りません。

なので、、、、

①テキスト(一番簡単なヤツ)を1回だけ流し読み → 過去問をひたすら繰り返し解き、解説を覚える

②いきなり過去問を解き、簡単にまとめつつ、ひたすら繰り返して、解説を覚える テキストは辞書として利用

どちらかが、国家試験対策の勉強のスタンダードです。

資格によって、学問的な難しさが異なるので、使い分けが必要ですが、知財検定は②でOKです。

仮にまとめを作ったとしても、たいした労力になりません。

ボリュームと難易度がそこまでないので、多少非効率に勉強しても十分合格できます。

とはいえ、テキスト(有名なやつがあります)とか購入してみるとわかりますが、500ページとかあるので、、、

しっかりと読み込もうとすると、それだけで月単位を消費します。

問題を解いて覚えた方が早いです。

テキストは辞書!あるいは、わからないときだけみる参考書です。

読むものではないと思っておきましょう。

 

勉強する順番

正直、どれからやっても構いません。

過去問を解くなら3回以上解くことになると思うので、そこまで大差ないかも知れません。

しかし、

物理化学 → 性質・消火 → 法令

この順番がオススメです。

なんだかんだ言って、暗記量が多いのと、なじみのない言葉・物質がたくさん出てきます。

順番に馴染んでいくということを考えると、上記の順番が一番段階的に入ってくると思います。

比較的項目ごとに独立して勉強できるので、好きなところから始めても大丈夫です。

 

試験範囲

大雑把にいうと、下記です。

①危険物に関する法令

②物理学及び化学

③危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(通称:性消)