心電図
心臓を検査する方法はいくつもあります。
問診、聴診、心音図、超音波画像診断(心エコー)、レントゲン検査(エックス線検査)、心電図検査・・・
どの検査も単独で心臓のすべてが評価できるものではありません。
あくまでも、複合的・総合的に判断することになります。
超音波画像診断(心エコー)ではわかるけど、レントゲン検査(エックス線検査)ではわからないものとかがあるのです。
そんな、いろいろとある検査の一つである心電図検査についてお勉強していきましょう!
心電図検査(Electrocardiogram: ECG)
心臓の電気的活動を体表の電極で検出して調べる検査です。
心電図検査では、ざっくり言うと、不整脈と虚血性心疾患、この2つをチェックする検査となります。
心電図には、「正常」波形とされている波形記録があり、それに当てはまらなければ「異常」と判定されることになるわけです。
波形の、有無、リズム、幅(横幅)、高さ(立幅)などを見て判断することになります。
各正常波、誘導(検出方法)を複合的?総合的に見ていくことになります。
心電図の誘導(電気の検出方法)
心電図検査は、一般的に12誘導心電図といい、心電図記録には12種類の波形が記録されます。
12種類もの波形を記録する理由は、心臓を流れる電気興奮を12の方向から観察し、全体像をしっかりと把握するためになります。
12誘導心電図検査の誘導法には肢誘導と胸部誘導があり、それぞれ4つの電極と6つの電極を使って記録します。
肢誘導に用いる電極は4つですが、得られる波形は6つ。胸部誘導も6つなので、合わせて12の波形となります。
つけた電極から心臓を見たときに、向かってくるベクトルの電気活動を心電図上に正の振幅として記録します。
肢誘導
肢誘導には、Ⅰ誘導、Ⅱ誘導、Ⅲ誘導、aVR、aVL、aVFがあります。
Ⅰ、Ⅱ、Ⅲは双極誘導といって、Ⅰ:右手→左手、Ⅱ:右手→左足、Ⅲ:左手→左足へと流れます。
波形を読むときも、電極から心臓方向を見るのではなく、流れてくる方向を見たうえでの、ベクトル判断となるので注意が必要です。
4つの肢誘導は、それぞれ以下の位置に決められた色の電極を付けます。
・右手首に赤
・左手首に黄
・右足首に黒
・左足首に緑
胸部誘導
6つの胸部誘導は、それぞれ以下の位置に決められた色の電極を付けます。
・V1が第4肋間胸骨右縁で赤
・V2が第4肋間胸骨左縁で黄
・V3がV2とV4の中間点で緑
・V4が第5肋間と左鎖骨中線の交点で茶
・V5がV4と同じ高さの水平線と左前腋窩線の交点で黒
・V6がV4と同じ高さの水平線と左中腋窩線の交点で紫
徐脈系のやばいやつ
心拍数で30以下
完全房室ブロックか洞不全症候群
心拍数150くらい
PSVT発作性上室頻拍
それ以外の頻拍
AT心房頻拍 AFL心房粗動 A-fib心房細動
心拍数300
VT心室頻拍 Vf心室細動
50-100で脈ずれ
PAC心房性期外収縮 PVC心室性期外収縮